本展は、二人の作家による多彩な表現の競演です。

賀集豊は、55歳から絵筆を取り、人生の思い出や身近な風景を独自の油彩・アクリル技法で描き続けてきました。明るいグラデーションと力強い筆致、麻布や和紙、漆喰などを用いたベニヤキャンバスの工夫、さらには額縁まで手作りするこだわりが、作品全体に温もりと深みを与えています。

福定純は、動物をテーマにした立体的でユーモラスな作品群を展開します。「動物コスプレシリーズ」「動物だるまシリーズ」「球体動物シリーズ」や「人ならざるもの」など、猫や狐、ミノタウルスなど多様なモチーフが並び、見る人の想像力を刺激します。

異なるアプローチと個性が響き合い、日常の記憶と空想の世界が交差する空間をお楽しみください。